登録販売者資格を持つ優ママのプチ情報。今日は、子どもの情報ではなく、親&じいじばあば世代に関係するもの。
私も時々ですが、お世話になったことがある胃薬についてです。意外と知られていない事実を、書いてみます。
そもそも…日本人は食生活で塩分を多く摂取しています。日本人の食卓に上がるメニューは、塩分が多いですよね。
現在の日本人が平均的に摂取する一日の塩分量は男性11.0g、女性9.3gとされています。(平成30年時点 令和2年発表)
直近10年の推移では減少傾向にあるもののまだまだ多く、年齢別では男女共に食塩摂取量が多いのは60代だそう。
そこで、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」2020年版ではナトリウム(食塩相当量)は成人の目標量を一日につき0.5g引き下げられ、男性7.5g未満、女性6.5g未満になり、新たに高血圧及び慢性腎臓病の重症化予防の目的として一日6g未満が設定されました。
塩分の摂りすぎは、高血圧から心臓病・脳卒中・腎結石・骨粗鬆症・胃がんなど各所に影響を及ぼします。
そこへ…もしも胃薬を服用したら…血圧が更にあがってしまう!!というのです。
胃薬には胃酸を中和する目的で炭酸水素ナトリウム(重曹)が含まれていたりするのですが、このナトリウムが塩分を摂取した時と同じように血圧に影響するのです。
<胃薬に含まれるナトリウムを食塩に換算すると…>
太田胃散 1.27g
パンシロンG 1.35g
キャベジンコーワα 0.48g
スクラート胃腸薬S 0.42g など
胃薬の種類によれば、一日の接種目安量の5分の1、または6分の1相当量に値する結果になるようですね。
胃薬を服用することが多い方は、塩分の摂りすぎにならないよう食生活を今以上に見直すことが大切ですね。