薬局やドラッグストアで市販されているお薬(OTC)は、誰でも買うことができます。
薬剤師が不在の場合は購入できない種類もありますが、基本的にはアドバイスを受けながら消費者が選択して購入することになります。購入した後は、自宅での管理・服用は消費者にゆだねられるわけです。また、病院で処方してもらった薬が残っていることもありますね…例えば、子どもの急な発熱の時、「大人用を半分にして、飲ませる」などしたことはありませんか?実はそこには危険が潜んでいるのです。
何故なら、子ども用薬には入っていない成分が含まれていたりするからです。
子どもに服用させる際は、注意が必要となります。箱に成分名が記載されていますので一度確かめてみてくださいね。今日は、注意したい主な成分と年齢制限を書いておきます。
お薬を購入・服用する時の参考になさって下さい。
15歳未満NGの代表例(カッコ内は発症リスク)
アスピリン(外国にてライ症候群:急性脳症の発症との関連性が示唆)
アスピリンアルミニウム(〃)
サザピリン(〃)
サリチル酸ナトリウム(〃)
プロメタジン(乳児突然死症候群・乳児睡眠時無呼吸発作)
イププロフェン(無菌性髄膜炎:小児向け一般用医薬品はありません)
ロペラミド(麻痺性イレウス)
エテンザミド(水痘・インフルエンザの時は絶対NG)
サリチルアミド(〃)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 ユビデカレノン
七物降下湯
※眠気防止薬の子ども用はありません。(15歳未満✖)
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬・睡眠改善薬も神経過敏を起こす可能性大
12歳未満NG
コデイン・ジヒドロコデイン
6歳未満NG
アミノ安息香酸エチル(メトヘモグロビン血症を起こすおそれ)
3歳未満NG
ひまし油
乗り物酔い防止薬 3歳未満は✖(3歳未満用は一般には販売されていません)
3ヵ月未満NG
漢方薬
成分名がずらりと並んで難しいですね…ですが、解熱剤や鎮痛剤によく含まれている成分もありますので、要チェックです。ちなみにACE処方と聞いたことがある方、多いかもしれません。ACEとは、アセトアミノフェン・カフェイン・エテンザミドです。
成分としては、アセトアミノフェンが小児にはオススメです。胃腸障害も少なく・空腹時でもOK。但し末梢の抗炎症作用はありません。病院で処方されるお薬の名前で言うと、カロナールが有名です。