子どもが「グーグー」と大きないびきをかいていたら?
「疲れているのね~」「気持ちよさそうに良く寝ているな」なんて思っていませんか?
もしも「大きないびき」だとしたら、病気のサインかもしれないんです。
それは「SAS 睡眠時無呼吸症候群」寝ている間に何度も呼吸が止まる病気です。
成人の病気としては知られるようになっていますが、「まさか我が子が!」など、気付かないことが多いそうです。
子どもにとって睡眠は、大人以上にとても大切なものですよね。成長や集中力・記憶力など学習能力にも直結する睡眠。精神的にも影響し、落ち着きがない・胸郭の変形など、「睡眠の質が悪い」と、いろいろな弊害が出てきてしまいますね。
さて、子どもの睡眠時無呼吸症候群。2歳~8歳ごろに多く見られるとされ「通常の呼吸2回分の呼吸停止があれば」無呼吸と診断されることもあるようです。扁桃組織の肥大(アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大)や心身発達の時期が重なることが影響すると言われています。
また、アレルギー性鼻炎のお子様は要注意!!慢性的な鼻づまりによる副鼻腔炎・蓄膿症が原因になっていることも…顎が小さいなど骨格の影響もあるとされますし、肥満児も気道が狭くなるので、同様に注意が必要です。
・いびきが大きい
・寝息が荒い
・眠りが浅い・寝相が悪い
・寝汗・夜尿
・呼吸が数秒止まる
・何度も起きる
・陥没呼吸(みぞおちがへこむ)
・寝起きが悪く不機嫌
・口呼吸をしていて、口が乾く
・イライラしやすい
・ぼーっとしている・注意力散漫
上記の症状があれば、気にしてみてください。今後小児SAS(睡眠時無呼吸症候群)は増えるだろうと懸念されています。※基本的に子どもは本来、いびきをかかないもの
軽症であれば、点鼻薬や抗アレルギー薬で大丈夫な場合もあります。
重症であれば、シーパップ(鼻に装着するマスクから空気を送る)や「アデノイド切除術」「口蓋扁桃摘出術」「鼻のレーザー治療」
横向き枕で寝てみるのも良いみたいですよ。