ご存じの方も多いかもしれませんが、海外では、子どもを一人で通学させることは、タブーとされています。歩き登校はもちろん、一人で電車やバスに乗っている姿も理解しがたいものだと言います。日本では、小学校の登下校は、基本子どもたちのみ。習い事だって一人で通う姿を多く見かけます。
実際私の周りにも、「一人で自転車」で習い事に通わせていたママ友もいらっしゃいました。(当時幼稚園児)私の感覚では、「一人で行かせる上に自転車!!大丈夫!?」と聞き返してしまいましたが・・・「運動能力抜群やから!」と。うん、確かに!!「心配やけど、自立にもなるから~」とのこと。我が子は、運動能力も抜群では無いし、危険察知能力も長けていそうになかったため、「すごいなぁ・・・」と感じた事を思い出します。
ではここで「小学生の送り迎え」海外事情を見ていきましょう。
アメリカは、学業の送り迎えは両親または保護者の付き添い必要(中学生未満のかぎっ子はいません)共働きやシングル世帯が多い国でも、これが成り立っている理由は…両親以外のナニー(家政婦)さんの世話が充実しているからとされているほか、学童保育の取り組みが盛んでアフタースクールも充実しているよう。
中国は、小学生は保護者などの送り迎えが必要。共働きが一般的で、おじいちゃんおばあちゃんが面倒を見るのが多いのだとか。平日は預けっぱなしで、週末だけ両親と過ごすケースも珍しくないそうですよ…
香港でも、バスの迎えに間に合わなかった場合は、子どもは「バスから降りず学校に戻る」と聞いたことがあります。
イタリアでも、小学校までの送り迎えは親の義務。
オーストラリアも、送り迎えは親の車が主流。歩きも付き添い。
フランスも、小学校・習いごと共に保護者の付き添いが必須。
イギリスでも、ほとんどの小学生が保護者と登下校。例え家から5分の距離だとしても、子ども一人の登下校は禁止。なので、ノンノ(おじいちゃん)ノンナ(おばあちゃん)大活躍。80歳のジイジバアバでもお迎え・遊びの付き添い・宿題…と大奮闘だそう。近くに居ない家庭は、シッターさんに委任。
更に、カナダでも親が送り届けるかスクールバスが主流。
海外から「先進国だけど文明国ではない」と言われる日本。社会全体で子どもを守らないことに首をかしげるそうです。
大阪府内における事故件数と死傷者数(2019)↓
出典JAF大阪「大阪の交通白書令和元年版(大阪府交通安全協会)」
「小学1年生の被害が多い!?」そうです・・・ということは、やはりまだ…「一人で行動させるのが早い!」という結果の表れなのではないか…なんて思ってしまいますね。現に、この年は5月が一番事故件数が多く、その理由として、警視庁交通局は「小学一年生を中心に子どもだけの登校や遊びに行くことが増えるため」と分析しています。
特に男子はマルチタスクが得意ではないので、事故に遭いやすいというデータも出ていますよ。子育て過程で自立・自律を促すのは大切ですが、親離れ・子離れ時期も、より安全を確保した上で、進めていきたいものですね。
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