子育てをする中で、性教育って「親の悩みの種」だったり…しませんか?
私たち親世代は、学校生活で性教育はあまり習っていませんよね…
私の記憶では、男子と女子にわけられ、女子グループは生理について説明を受け、「ナプキン」を紹介されたことは覚えていますが、記憶と言えばその程度です。その後も保健体育で何かしら教わったのかもしれませんが、あまり印象に残っていません。
日本では、まだまだどこか性教育がタブー視されているような気がします。時代は変わっています。子どもたちを性犯罪や性トラブルなどから守るためにも、しっかり伝えていかなければいけないのではないでしょうか。
「簡単な性教育は学校でやってくれるだろう」
なんて思っていませんか?
それって、ほんとに簡単なレベルのものですよ…
「家でしっかり伝える」ことの重要性があちこちで取り上げられています。
「まだ教えなくていい」「まだ早い」ではなく、本来は思春期に入る前から、自然に家庭で話せる環境が整っていることが、望ましいですね。「性教育は幼児期から」と進められ、性教育につながる絵本もいくつかあります。「おしっこ」「うんち」「おなら」「おちんちん!」全て立派な性教育の入り口です。「どうして女の子には、おちんちんはないの?」子どもの素朴な疑問に答えられますか?
実は受精卵の時は、もともと男女同じですね。10週を過ぎてからぐらいだったかな?卵巣のもとができ始め…ほんの少しだけ遅れて、男の子もホルモンの影響を受け男女差ができ始めてくるのです。親世代の私達は習っていないので、詳しく知らない方が大半ではないでしょうか。このあたり、正に生命の誕生の神秘。普通に授業で習ってもおかしくはないと思うのですが…日本の授業に、このような類の話は含まれません。「性教育=妊娠・行為」ではなく、もっと「生物の成り立ち」として教育に取り込んでもらえないものか…などと考えてしまいます。他の生き物のことは習うのに、自分たち自身の人間について学ばないのが、おかしいなと感じます。
さて、話を戻し…日本は世界と比べると、学校での性教育の時間は圧倒的に少ないのが現状です。例えば、お隣韓国では、性教育を中学校で年間10時間学ぶのに対し、日本はわずか3時間程度。
ユネスコが発表する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、「性教育開始年齢は5歳」 5歳から18歳にかけて、心と体の成長に合わせるようにステージが年齢別に4つに分けられているそうです。
(日本の学校教育では、性教育が始まるのはだいたい小学校4年生ごろから?)
オランダや中国では小学校6年生で避妊についても学びます。
ちなみに中国には、幼児期から性について学べる教材が幅広く存在し、小学生になれば、6年間で72時間もの「性の授業」があるそうです。
日本では、中学生に対してでも、妊娠の仕組み、また高校生に対しても避妊の仕組みを具体的に説明しないのが現状と言われています。その一方で親世代とは異なり、漫画やYouTube、ネットを使いこなすなど情報を入手する機会は格段に増えています。そこで、誤った情報を信じてしまうことも、無きにしもあらず…
子どもには、子どもの権利があります。
・子ども自身が正しい知識を得ること
・性の悩みを素直に、気軽に相談できる環境があること
日本では、令和3年から「性教育」ではなく、名を変え「生命の安全教育」が実施されることになりました。学校教育が変化していくことに、期待したいですね。
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