A&S ママメイト優 百人百色の活きた子育て ~実は簡単だった子育ての極意~

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子育て・教育

ヘリコプターペアレント予備軍?

前回、カーリングペアレントについて書き、今回はヘリコプターペアレントです。

ヘリコプターペアレントとは・・・「自分の子どもの頭上を旋回するヘリコプターのように子どもに付きまとい、関わり続けることをやめられない親。子どもや子どもの周りの人達に迷惑をかけたりする、過干渉・過保護な親」という意味だそうです。前回ご紹介したカーリングペアレントはデンマーク発祥の言葉でしたが、こちらのヘリコプターペアレントは、アメリカやカナダ・ヨーロッパで使われている言葉です。もちろん、親本人は良かれと思って「子どものために最善を尽くしている」ので、自分がヘリコプターになっているとは気付いていないことも多いようです。しかし、これも確実に子どもの芽を摘んでしまう行為です。カーリングペアレントと同様、我が子が傷つくことを避け、失敗から守ろうとする。

確かにあるかも・・・事あるごとに、親が出てくる・・・または親がセーブさせるというパターン。

例えば…
・怪我をするから、料理のお手伝いをさせない
・友だち付き合いに干渉(大学の寮のお友達まで把握している)
・デートや友達との遊びにもついて行く
・子どもが喧嘩すると、すぐさま親が止めに入る
・進路・部活を勝手に決める
・家で聞いた話を、担任の先生に告げ口をする

その果てが、大きくなっても受験会場について行く、就職の面接会場についていく、病院についていく。挙げ句の果てには、一斉お見合いの会場までついていく。今では、一斉お見合いを親だけが参加している光景も珍しくありません。また…一人暮らしの家に、定期的に掃除や洗濯をしに行くなどなど…

こんな将来が想像できちゃうあなた・・・もしかしたらヘリコプタ―ペアレント予備軍かも!

少し古いデータにはなりますが、ワシントンポスト紙では、2013年「ヘリコプターペアレントに育てられた大学生は鬱の割合が高い」と報告されています。ヘリコプターペアレントは、子どもの自主性と能力の発達を阻害し、依存を促すとも書かれています。

ヘリコプターペアレントになる可能性が高い親とは…
・周りの状況を把握する能力があり、気が利く
・完璧主義者
・合理的に進めたい

このような親に育てられた子どもは…「指示待ち人間」の出来上がり。学校でも会社でも家庭でも「指示されないと動けない」人になってしまうのです。また、問題が起きれば、「○○が悪い」、「こんな育て方をした親が悪い」と責任転嫁する傾向もみられるそうです。

前回ご紹介した「レジリエンス」と共に、現代必要される「自律」がキーワードになります。
私は、子育て講座の他に、病院や各会社の社内研修でコミュニケーションについての講座を担当させていただくことが多いのですが、明らかにコミュニケーションが苦手な若者は増えています。また、今回のキーワード「自律」=「自ら考え、自ら行動できる」を会社は求めています。社会で活躍できる大人に育てるために…さじ加減が難しいところですね。

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